これからの「薬剤師」のはなしをしよう
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学生
「最近、薬剤師は対物業務から対人業務へなんて、よく言われてるなぁ。
名市大病院の病棟業務はどんな感じなんだろう?教えてください!」 -
薬剤師
「薬剤師は薬のプロフェッショナルとして、これまで安全で均一な医療の提供のために調剤や調製技術を磨いてきたよね。また、薬の安定供給の役割を担っていたんだ。当院も1500品目以上の採用薬があるから、管理には膨大な時間がかかっていたんだ。」
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学生
「1500品目!?そんなに?!」
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薬剤師
「今でもこれらの役割は薬剤師が担っているよ。いわゆる対物業務とよばれるものだね。けれど、ロボット技術やICT技術の進歩によって、これまで薬剤師が培ってきた技術は必ずしも薬剤師ではなくても良くなってきているんだ。」
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学生
「調剤や調製、薬の管理は薬剤師がやらなくてもよくなってきているのかぁ…。」
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薬剤師
「やらなくてもいいわけではないんだけどね。それでも、これらの業務の負担は減ってきているんだ。その時間で対人業務に力を入れているよ。」
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学生
「ベッドサイドでの業務のこと?
そう言えば、実習中に薬の副作用についてすごく勉強をされている患者さんがいて、驚いちゃった。」 -
薬剤師
「そうだね。添付文書が電子化されたように、スマホやインターネットの普及で今や患者さんも自分の薬について興味を持って調べられる時代だよ。」
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学生
「それじゃあ薬の飲み方とか副作用を伝えるだけじゃ、患者さんは話も聞いてくれなくなっちゃうんじゃ…」
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学生
「調剤や薬の管理だけではダメ、薬の説明をするだけではダメ、そうしたら薬剤師はどうしていったらいいの?!全然わからないや。」
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薬剤師
「大丈夫!それ、名市大病院薬剤部で教えます!」
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学生
「教えるって言われてもイメージわかないし、これからの薬剤師に求められることって相当難しいことなんじゃ…。」
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薬剤師
「仕事の内容は時代に合わせて変わっていく。だけど、今も昔も薬剤師に求められていることは変わらない。「患者さんに投与される薬の効果を最大限に発揮し医療に貢献すること」だよ。」
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学生
「薬の効果??そんなのどうやって見るの?」
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薬剤師
「添付文書や世界中の研究者が報告している論文を参考にしているよ。その結果を目の前の患者さんに当てはめた時にどういう効果が得られるのか?を考えていくことが必要だと考えているよ。」
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学生
「論文…。考えただけで頭が痛い。」
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薬剤師
「一人では難しいね。当院ではみんなで知り得た知識を持ち寄って話し合うことで、薬剤部全体でレベルアップしていくことを目指しているよ。」
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学生
「それならなんだかできそう。でも、大学では薬理や副作用のことはたくさん勉強してきたけど、そういう知識は活かせないのかな。」
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薬剤師
「大学で学んできた薬理や副作用、薬物動態の知識は効果を考える上での基礎になるからすごく大事だよ。そして臨床で大事なことは、患者さんは自分の病気を良くしたくて薬を使っているということ。効果を得る上で壁になる薬学的問題点を見つけ、それをあらゆる方法で解決することが薬剤師には求められているんだ。」
①薬剤選択の妥当性
②投与量の妥当性
③継続性の評価
これら3点を評価した上で、薬のこと、病気のこと、患者さんのことを知り、効果を得る上で問題となる薬学的問題点を解決し、医療に貢献していきます。
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学生
「なんだか病院で薬剤師が活躍できる場はたくさんありそう!私も薬を使っている患者さんのためになりたい!」
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薬剤師
「その気持ちが大切だよ。医療は患者さんを救うためのもの。そして薬剤師は薬のプロフェッショナルとして患者さんを救うことが求められているんだよ。 困ったことがあっても大丈夫!それ、名市大病院薬剤部で教えます!
この話を聞いて名市大病院薬剤部に興味を持ってもらえたなら、患者さんのことを考えながら一緒に病棟業務に取り組もう!」
大学病院の薬剤部は臨床・研究・教育の三つの役割を求められています。
研究とは、目の前の患者さんの問題点を解決し発信することで世界中の患者さんを救うこと。
教育とは、薬剤師の技術を後輩へ教育・伝えることで、未来の患者さんを救うこと。
名市大病院薬剤部の病棟業務では、臨床・研究・教育を通じて医療に貢献します。